ミヤマカタバミ

ミヤマカタバミ(深山酢漿草)
カタバミ科 カタバミ属
学名:Oxalis griffithii
別名:ヤマカタバミ(山酢漿草)

山地の木陰生える多年草。
葉の茂った森(ここではブナの林下)に生えていますが、やはり花が開くのは日中(お昼頃)でしたね。

和名の由来は、深山に生える酢漿草ということから、深山酢漿草(ミヤマカタバミ)と名付けられる。
葉の様子が方喰・傍喰(葉の片隅が、齧られた)であることからとか。。。
酢漿草の漢字は、葉や茎全体にシュウ酸がを含まれていて酸味があることによる。
九州では、ミヤマカタバミの小型のコミヤマカタバミしか見たことなかったのですが、本種を見ると、その大きさの違いに気づくものです。 まさに『百聞は一見にしかず』・・でしたね。


ミヤマカタバミ

2014年6月1日 撮影 – 大山
花と葉が展開しているミヤマカタバミもありましたが、
他のはまだ開き切っていないのばかり・・・
葉はあとから展開?

ミヤマカタバミ

2014年6月1日 撮影 – 大山
日中しか開かない花と伸びかけた葉と一緒に・・

ミヤマカタバミ

2014年6月1日 撮影 – 大山
ミヤマカタバミの葉は奥にあるんだけど、
両サイドのスミレサイシンの葉がまるでミヤマカタバミの葉のようですよねぇ・・

ミヤマカタバミ

2014年6月1日 撮影 – 大山
ミヤマカタバミの群落箇所もありました♪

【撮影カメラ】PENTAX K-30

カタバミ

カタバミ(酢漿草)
カタバミ科 カタバミ属
学名:Oxalis corniculata

日本全土に分布する多年草。
道端などで見るのと違った、肥沃な畑の片隅に生えていたカタバミは、栄養がいいのかちょっと大きめの花を咲かせていましたねー。

和名の由来は、葉の様子が方喰・傍喰(葉の片隅が、齧られた)であることからとか諸説あるようです。
酢漿草(カタバミ)の漢字は、葉や茎全体にシュウ酸が多く含まれていて酸味があることによる。
シュウ酸とういうと、ほうれん草にも多く含まれていますよね。 多量に摂取すると、カルシウムの吸収を阻害したり、結石の原因になるとか。。
ま、普段食べるような量であれば、それほど影響はないけど、シュウ酸は水に融けやすいらしいので、よく流水にさらした方がいいんでしょうね。。
って、カタバミと関係ない(;・∀・)


カタバミ

2014年6月7日 撮影 – 大分県
道端でみるカタバミと違い、栄養たっぷりな土壌では
花も大きく咲かせるようです

カタバミ

2014年6月7日 撮影 – 大分県
一日花のカタバミの花ですが、これだけたくさん咲くとそれなりに見応えがありますね♪

カタバミ

2014年6月7日 撮影 – 大分県
花は黄色・・・花弁には筋がはいります

カタバミ

2014年6月7日 撮影 – 大分県
ちょっと外れたほんとに道端に咲いているのは小さい花でしたね。。
タチイヌノフグリと一緒に咲いていたカタバミは結構目を惹きました♪

【撮影カメラ】PENTAX K-30

ヨウラクツツジ

ヨウラクツツジ(瓔珞躑躅)
ツツジ科 ヨウラクツツジ属
学名:Menziesia purpurea Maxim.

ヨウラクツツジは九州の特産種で、山地の岩角地に生育する落葉低木。

和名の由来は、垂れ下がる紅紫色の花を仏像などの天蓋や建築物の破風などにつける垂飾り「瓔珞(ヨウラク)」にたとえたもの。

毎年、ヨウラクツツジだけは外さず逢えていたのだけど、今年はタイミングが合わないかもとあきらめてたけど、今日は取り付きが遅れたので、渋滞する登路を避け、いつもは下りに使うルートを逆に登って静かな山行を楽しみつつ、ヨウラクツツジにも無事逢うことができてよかったです♪


ヨウラクツツジ

2014年6月8日 撮影 – くじゅう
今年は多分遅れているだろうと、
いつものコースを逆に取ってヨウラクツツジに逢いに・・・
まだたくさんのヨウラクツツジの花に逢えました♪

ヨウラクツツジ

2014年6月8日 撮影 – くじゅう
昨日も午後より予想外に降り続いた雨で、
ちょっと傷みも見られましたが、今年も逢えてうれしかったです♪

ヨウラクツツジ

2014年6月8日 撮影 – くじゅう
上空はガスで、光があまりない状態でも、
ヨウラクツツジの赤はよく目立っていましたね♪

ヨウラクツツジ

2014年6月8日 撮影 – くじゅう
1,450m付近が一番のピークのヨウラクツツジのでした♪

【撮影カメラ】PENTAX K-30

サンカヨウ

サンカヨウ(山荷葉)
メギ科 サンカヨウ属
学名:Diphylleia grayi

山地の多雪地帯に生える多年草。

和名の由来は、山に生え、大きな葉を蓮の葉に見たて、蓮の葉を漢名で荷葉と言うことから、山荷葉(サンカヨウ)と名付けらる。

急遽、大山への遠征を決めたのはこのサンカヨウの花を見たかったことが一番の要因だったりします。
サンカヨウの実は、上高地で見ていたのですが、上高地でサンカヨウの花咲く時期にってのは現実的に無理すぎる!
でも、やはり大きな葉の上にさく花を見たいってことで大山に自生していることを知り、向かった大山! 例年ならば、もう少し早い時期に花期を迎えるようですが、今年は4月に降った雪の影響で遅れていたので、ちょうど見頃のサンカヨウにたくさん逢えたのでラッキーでした♪
登山口でちょうど、一週間前に見に来てた女性からは、まだ残雪が多くてほとんどが蕾だったと聞いていたのですが、中国大陸からの熱波の高気圧の影響で気温がグンと上がった1週間で雪は融け、花の開花も急速に進んだおかげだったのかもしれません。
春先に咲く花の花期はホントタイミング次第で見れたり見れなかったりかもしれませんね。


サンカヨウ

2014年5月31日 撮影 – 大山
ちょうど咲きたてのサンカヨウの花♪

サンカヨウ

2014年5月31日 撮影 – 大山
ほんわか優しい丸みを帯びた花はとってもかわいい♪

サンカヨウ

2014年5月31日 撮影 – 大山
蓮の葉に例えられる大きな葉の上にちょんと乗っかるように咲いています♪

サンカヨウ

2014年5月31日 撮影 – 大山
魚眼で撮影。。。
大きな葉がより強調されていますが、ま、見た目もこんな感じです(^ω^)

サンカヨウ

2014年5月31日 撮影 – 大山
このルートのサンカヨウが一番大きいのだそうです( • ̀ω•́ )✧

サンカヨウ

2014年5月31日 撮影 – 大山
結構な群落を形成していましたが、まだここよりもすごい群落する箇所があるなんてこれだけでも十分です(^ω^)

サンカヨウ

2014年5月31日 撮影 – 大山
まだまだ、蕾もたっぷり!
もうしばらくサンカヨウの花が楽しめそうですね♪

サンカヨウ

2014年6月1日 撮影 – 大山
雄蕊が伸びると、まるで雌蕊を包み込むように守っている感じになっていました

サンカヨウ

2014年6月2日 撮影 – 大山
最終日もサンカヨウに逢えて3日間幸せ♪

そうそう!
サンカヨウの花の香りはとてもさわやかでいいんです( • ̀ω•́ )✧
初日は、その香りが充満する森の中でひとり堪能してたのでした( • ̀ω•́ )✧

【撮影カメラ】PENTAX K-30

ダイセンミツバツツジ

ダイセンミツバツツジ(大山三葉躑躅)
ツツジ科 ツツジ属
学名:Rhododendron lagopus

ユキグニミツバツツジの変種として分類される、ツツジ科の落葉低木。

和名の由来は、大山で多く見られることから、大山三葉躑躅(ダイセンミツバツツジ)と名付けられる。
九州でよくみるコバノミツバツツジと比べて、色が濃く、また花が大きく、伸びかけている葉はミツバツツジと同じだよなぁと撮影して、帰ってから調べると大山の名が付くミツバツツジだってことがわかりました♪ 大山の固有種ではないけれど、大山の名の付く植物があることをまたひとつ覚えました( • ̀ω•́ )✧


ダイセンミツバツツジ

2014年5月31日 撮影 – 大山
緑の中に、突然色濃いダイセンミツバツツジの花が出現!
かなり際立って目立っていました♪

ダイセンミツバツツジ

2014年5月31日 撮影 – 大山
割と低い位置に咲いてたダイセンミツバツツジはさらに赤みの強い花色でした

ダイセンミツバツツジ

2014年5月31日 撮影 – 大山
ダイセンミツバツツジの横顔・・・

ダイセンミツバツツジ

2014年5月31日 撮影 – 大山
登山道沿いではあったけれど、美しい花色に逢えてうれしかったです♪

【撮影カメラ】PENTAX K-30

ダイセンクワガタ

ダイセンクワガタ(大山鍬形)
ゴマノハグサ科 ルリトラノオ属(クワガタソウ属)
学名:Pseudolysimachion schmidtianum subsp. senanense f. daisenense
(=Veronica schmidtiana subsp. senanensis f. daisenensis)

山地の砂礫地や岩場に生える日本固有種の多年草。
分類上は、ミヤマクワガタの一種とされるようです。

和名の由来は、大山で発見されたことにより大山鍬形(ダイセンクワガタ)と名付けられる。
学名にdaisenense(daisenensis)の変種名にちゃんと大山が入っていますよね。

ダイセンクワガタも大山で見たかった野草です!
今回は、岩場の近寄れないところだったり、なんでこんなところに?といったところだったりで、たくさん見ることができました♪


ダイセンクワガタ

2014年6月2日 撮影 – 大山
な、なんでそんな近寄れない場所に咲いてるのーーー!!な
岩場にダイセンクワガタ咲いてます(;・∀・)

ダイセンクワガタ

2014年6月2日 撮影 – 大山
でも、咲いているのは岩場だけでなかったので、安心して撮影できますが、実はこの先は落ちます(;・∀・)

ダイセンクワガタ

2014年6月2日 撮影 – 大山
この日、一番まとまって咲いてた場所だったので、反対側からも撮りたかったのですが、反対側は宙に浮かない限りはダメなので無理でした(;・∀・)

ダイセンクワガタ

2014年6月2日 撮影 – 大山
礫地に生えるダイセンクワガタ・・
まだ咲き始めたばかりの株ばかりでよかったです♪

ダイセンクワガタ

2014年6月2日 撮影 – 大山
ここは割と高度下げてから見つけたダイセンクワガタ。。。
足場もしっかりした場所なので撮影も安心です(^ω^)

【撮影カメラ】PENTAX K-30

ダイセンキスミレ

ダイセンキスミレ(大山黄菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola brevistipulata ssp. minor

オオバキスミレ(見たことはない)に亜種とされ、大山をはじめ、中国山地の草原や礫地に生育するスミレ。
ダイセンの名が付くキスミレを大山で見たくて見れるかなぁ?と思ってたんだけど、意外に花期は早めのようで、標高1,400mを超える辺りから上でようやく見れたのでした♪
その上にも咲いている箇所はあるみたいなんだけど、今回はトラブル+タイムリミットの制限がある中でも、数輪見れただけでも満足です♪


ダイセンキスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
大山で逢いたかったスミレ。。。
ダイセンンキスミレに逢えて感激です(^ω^)

ダイセンキスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
阿蘇・くじゅうで見るキスミレとはやはり違っていました!

ダイセンキスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
ダイセンキスミレを上から撮影

ダイセンキスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
ダイセンキスミレの横顔。。
距がまったく出ていないようです

ダイセンキスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
ダイセンキスミレの後ろ姿。
花弁の裏側は赤茶色に色付いているんですよね。

ダイセンキスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
雪渓付近は、芽立ちもあり、蕾もありでした。

ダイセンキスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
高度下げると花は終わり、結実しているダイセンキスミレ・・・
種からしっかり増えて欲しいですね♪

ダイセンキスミレ

2014年5月31日 撮影 – 大山
キリン峠付近の崩落してる場所の斜面に咲いてたキスミレ。。。
こんな環境を好むとは逞しいです(。-`ω-)

割と撮影しやすい場所で見れたのでよかったのですが、次回チャンスがあればもう少し早い時期に行って見たいですね♪

【撮影カメラ】PENTAX K-30

オオタチツボスミレ

オオタチツボスミレ(大立坪菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola kusanoana

日本海側の寒冷な多雪地に多いタチツボスミレの仲間。
オオタチツボスミレはタチツボスミレより大型で、花柄が地上茎の途中から出ることが特徴。
また、タチツボスミレの距はやや赤みを帯びているのに対して、オオタチツボスミレの距は白いのも特徴。
葉も葉脈がはっきりしていましたねー。

大山では、タチツボスミレとオオタチツボスミレが同居してて、しっかり確認しないとなレベルではなく、普段見慣れているタチツボスミレと比較するとすぐに違いがわかるものでした♪ いつかみれたらなぁが、春の大山で見れるとは調べてなかったのでうれしかったですね♪


オオタチツボスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
普段見るタチツボスミレとは違うオオタチツボスミレに初めて逢えました♪

オオタチツボスミレ

2014年6月1日 撮影 – 大山
タチツボスミレに比べると花の網目がはっきりしていますね♪
網目との境界が縁取りしたような感じなのも違いでした♪

オオタチツボスミレ

2014年6月1日 撮影 – 大山
地上茎の途中から花柄が出て花を付けるのも特徴ですね♪

オオタチツボスミレ

2014年6月1日 撮影 – 大山
距が白いのも特徴・・・しっかり白い距をしています( • ̀ω•́ )✧

オオタチツボスミレ

2014年5月31日 撮影 – 大山
あまり群生してたところを見なかったのですが、やや花のピーク過ぎてた感じではあるものの、キリン峠の途中では見れました~♪

オオタチツボスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
葉は丸みを帯び、葉脈がへこんだ感じではっきりしているから、これが典型的なオオタチツボスミレの姿ですなねぇ?

オオタチツボスミレ

2014年5月31日 撮影 – 大山
一輪だけ、スポット光で浮かび上がっていたオオタチツボスミレでした( • ̀ω•́ )✧

【撮影カメラ】PENTAX K-30

アカフタチツボスミレ

アカフタチツボスミレ(赤斑立坪菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola grypoceras f. variegata Nakai

タチツボスミレの葉脈に沿って紅紫色の斑が入るタイプを赤斑立坪菫(アカフタチツボスミレ)と呼ぶ。

2008年撮影のアカフタチツボスミレはマルバスミレの軍勢負けてて、わかりづらいものでしたが、今回大山で出逢えたアカフタチツボスミレは、まさにコレ!!ってくらいはっきりした赤斑のあるものでしたよ~♪( • ̀ω•́ )✧
ただ、タチツボスミレの赤斑入りというよりは、オオタチツボスミレの赤斑入りな感じだったのだけど、アカフオオタチツボスミレって名前はスミレ図鑑には載ってないから、アカフタチツボスミレとしておきます(´・ω・`)


アカフタチツボスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
文句なしの赤斑入りの葉っぱ!
アカフタチツボスミレですよね~♪

アカフタチツボスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
全体的に葉に赤斑が見られました

アカフタチツボスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
ただ、花だけをピックアップすると、距が白くて、近くにオオタチツボスミレがあるので、混ざっているのかも???
でも、托葉の櫛歯状はタチツボスミレそのものだし・・・花柄は根元からだし・・・
でもよく見ると地上茎の途中から蕾が出てるし・・・
ま、アカフタチツボスミレで(笑)

【撮影カメラ】PENTAX K-30

コケイラン

コケイラン(小蕙蘭)
ラン科 コケイラン属
学名:Oreorchis patens
別名:ササエビネ(笹海老根)

山地のやや湿った場所に生えるラン科の多年草。

和名の由来は、蕙(ケイ)は観賞用の紫蘭(シラン)を指し、その葉と似ていることから小さい蕙蘭(ケイラン)の意で、小蕙蘭(コケイラン)と名付けられる。
別名はエビネに比べて、葉が細く長いところから笹海老根(ササエビネ)と。
何年か前に、エビネがあると聞いてくじゅうにやって来てた男性…僕があれこれ撮影しているのをしつこく付きまとわれて閉口したものですが、このコケイランの別名であるササエビネのササの部分が、その男性に伝わる間に落ちて、『エビネが咲いてる』となったのではないだろうかと思うのだった。。が、この時の花撮影に集中できなかったので迷惑な事です(´-ω-`;)


コケイラン

2014年5月23日 撮影 – くじゅう
エビネに比べると花は小さめですが、やはり蘭の花ですね♪

コケイラン

2014年5月23日 撮影 – くじゅう
2本立ちのコケイラン。
木々の葉が茂ってしまった頃に咲くので、光射すタイミングでないとなかなか撮影状況は厳しいです(´・ω・`)

コケイラン

2014年5月23日 撮影 – くじゅう
花と葉の全体を入れて撮ろうとしてもこんな感じです。
森と融け込むような色なので、気づかれにくいかもですねー(^ω^)

コケイラン

2014年5月6日 撮影 – くじゅう
芽立ちの頃、まだ森が茂っていない明るい林内で、葉のみ撮影してた一枚です。

【撮影カメラ】PENTAX K-30