ヒメフウロ

ヒメフウロ(姫風露)
フウロソウ科 フウロソウ属
学名:Geranium robertianum
別名:シオヤキソウ(塩焼草)

日当たりのよい場所に生える1年草または越年草。

風露草の中でも、小さくかわいらしいことから姫を付けて、姫風露(ヒメフウロ)。
5月の中旬にこの花が咲いてたと写メが届く・・・写真は2枚添付されていたのだけど、最初は1枚目しか見てなくて、葉が焼けてたから、別名にクサモミジ(草紅葉)の名を持つアメリカフウロじゃないですか?と返信したあとに、2枚目の写真に気付き・・・・・・!?!?!?!!!
ヒ、ヒメフウロじゃないかーーーい( ̄□ ̄|||
え?なんでなんで?ってことになって、タイミング見てその場所まで案内してもらうことができました。
現地で、iPhoneからgoogle Mapを開き航空写真を確認したところ、この斜面の向こう側には民家があるので、もしかしたらそこから園芸種の種がこぼれてきたのかも???
いづれにしても、伊吹山などに自生するものとは違うようです(;・∀・)


ヒメフウロ

2014年5月23日 撮影 – 大分県
フウロソウ科の花はとにかくお昼までに見に行かないと
雄蕊の葯が落ちてしまうと、ギリギリ間に合った感(;・∀・)

ヒメフウロ

2014年5月23日 撮影 – 大分県
直立する雌蕊からかなり離れるように
雄蕊は花弁に沿うようについています。

ヒメフウロ

2014年5月23日 撮影 – 大分県
花は小さめでも、一度にたくさんの花を咲かせるので、
園芸種としても人気があるようですね、。

ヒメフウロ

2014年5月23日 撮影 – 大分県
花期はほぼ終わりに近いようでしたが、
繁殖力は旺盛な感じなので、このあたりで増えるのかも?

【撮影カメラ】PENTAX K-30

スミレサイシン

スミレサイシン(菫細辛)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola vaginata
別名:トロロスミレ(薯蕷菫)

日本海側の多雪地に生えるスミレ。。。なので、九州では見たことなくて、大山で初見のスミレでした♪
これも知らなくて、現地でスミレサイシンが生えてることを知りかなりうれしかったんですよね♪
そして、今年は、4月に降った雪の影響で、いつもなら花が咲いてから葉が展開するスミレサイシンなのですが、
花と葉が一緒に見れる珍しい現象が起きていたそうです!
って、実際そうだったんですが(〃∇〃)
花後、展開する葉はびっくりするくらい大きく、登山口付近で見たスミレサイシンの葉はてっきりクロフネサイシン!?、いやウスバサイシンか!?ってくらい、大きな葉だったんです(;・∀・)ビックリ
ま、そんなことで、サイシンの名前が付いている由来であることがわかったのですが(^ω^)
別名のトロロスミレは、スミレサイシンの太くなる根茎をトロロのようにすりおろして食べる地域もあるからだとか・・・
スミレの根を食べるんですねぇ(;・∀・)


スミレサイシン

2014年6月1日 撮影 – 大山
花期が早めのスミレサイシンですが、
本来ならもう花は終わっている時期なのですが、
遅くに降った雪のおかげで見ることができたようです♪

スミレサイシン

2014年6月1日 撮影 – 大山
すでに葉が展開している状態で花が咲いている
珍しい現象だそうです♪

スミレサイシン

2014年6月1日 撮影 – 大山
距は短くボッテリした感じなのは、スミレサイシンの特徴。

スミレサイシン

2014年6月1日 撮影 – 大山
花後、葉はかなり大きくなります

【撮影カメラ】PENTAX K-30

ミヤマキリシマ

ミヤマキリシマ(深山霧島)
ツツジ科 ツツジ属
学名:Rhododendron kiusianum Makino

九州の山地でも高山域、特に火山帯によく見られるツツジ科の低木。
花期は5月中旬から6月中旬で、ピークを迎える頃が九州の梅雨入りする頃なので、なかなか晴天下で見れるチャンスが少ないので、晴れ間を狙って平日でも登山者が多い時期でもあります。

和名の由来は、深い山に咲くツツジで深山・・・霧島は坂本竜馬が新婚旅行に訪れた霧島でちょうどミヤマキリシマが咲いてたころだったようで、そのエピソードから牧野博士が霧島の名を付け深山霧島(ミヤマキリシマ)と名付けたようです。


ミヤマキリシマ

2014年6月15日 撮影 – くじゅう
朝焼けした空に満開のミヤマキリシマはとても美しい光景でした。

ミヤマキリシマ

2014年6月15日 撮影 – くじゅう
他の山々はガスに呑まれているようでしたが、
ここは大丈夫でした♪

ミヤマキリシマ

2014年6月8日 撮影 – くじゅう
稜線に塊で咲くミヤマキリシマもいいのですが、
森の中のミヤマキリシマはまた違った魅力があります。

ミヤマキリシマ

2014年6月8日 撮影 – くじゅう
梅雨時期に咲くミヤマキリシマ・・・
しっとりと水滴をまとっているのもきれいなんですよね♪

ミヤマキリシマ

2014年6月8日 撮影 – くじゅう
すでに雨が激しくなっていたのですが、
縁取りをしたような花色に惹かれ、
防塵防滴仕様を生かしての撮影でした(´・ω・` )

ミヤマキリシマ

2014年6月15日 撮影 – くじゅう
大船山にはピンクがあまりないので、スルーしちゃいました(笑)
米窪周辺も見頃を迎えています♪

ミヤマキリシマ

2014年6月15日 撮影 – くじゅう
こんなにあったの?ってくらい、ピンクピンクの
天空の花園に大満足でした♪

ミヤマキリシマ

2014年6月15日 撮影 – くじゅう
平治岳のミヤマキリシマはピークを過ぎてましたが、
本峰の斜面を埋め尽くすピンクはやはり圧巻でした!

撮影日は6月8日と6月15日。
8日は早めに降り出した土砂降りの雨に、平治岳には登らず。。一週間後の平治岳はピークを過ぎ近くで見る(撮影)にはちょっと過ぎていたのですが、その代わり、北大船山の稜線のミヤマキリシマがものすごく圧巻で、大満足な2014年のミヤマキリシマでした♪
来年もよく咲いてくれますようにです( • ̀ω•́ )✧

【撮影カメラ】PENTAX K-30

オオヤマレンゲ

オオヤマレンゲ(大山蓮華)
モクレン科 モクレン属
学名:Magnolia sieboldii ssp. japonica

樹高4~5メートルになる落葉低木~小高木。

和名の由来は奈良県の大峰山に自生していて、蓮の花(蓮華)に似た白い花を咲かせることから大山蓮華(オオヤマレンゲ)と名付けられる。
純白のその花姿から「森の貴婦人」とも呼ばれる。
オオヤマレンゲの花はなんとも言えない高貴なフレグランスです。
今年もおもいっきしその香りを愉しんできました♪


オオヤマレンゲ

2014年6月14日 撮影 – くじゅう
ちょうど開きたてのきれいな森の貴婦人に
今年も逢うことができました♪( • ̀ω•́ )✧
もちろん高貴なフレグランスも堪能です( • ̀ω•́ )✧

オオヤマレンゲ

2014年6月14日 撮影 – くじゅう
往路の朝早い時間ではまだねむたげだった、森の貴婦人・・・

オオヤマレンゲ

2014年6月14日 撮影 – くじゅう
山頂でのんびりして、復路で再び見ると、
すっかり開き切っていました♪
そして、その香りに誘われるように虫たちがたくさん寄ってきていましたねー♪

オオヤマレンゲ

2014年6月14日 撮影 – くじゅう
高い場所は持ってきた望遠で撮影( ー`дー´)キリッ

オオヤマレンゲ

2014年6月14日 撮影 – くじゅう
まだまだ蕾はたっぷり!
もうしばらく森の貴婦人の季節が続きそうです♪

今年は初めての場所でのオオヤマレンゲ。
往復で見ることができるので、時間差による開花状況が確認できたのが良かったです♪

【撮影カメラ】PENTAX K-30

ケナシベニバナヤマシャクヤク

ケナシベニバナヤマシャクヤク(毛無紅花山芍薬)
ボタン科 ボタン属
学名:Paeonia obovata Maxim. f. glabra (Makino) Kitamura

山地の林内に生える多年草。
自然林や、明るいスギの植林地にも見られる。

和名の由来は、山芍薬に似て、花色が淡紅色をしていることから、紅花山芍薬(ベニバナヤマシャクヤク)、本種は葉裏に毛がないことから毛無を付けて、毛無紅花山芍薬(ケナシベニバナヤマシャクヤク)と呼ばれる。


ケナシベニバナヤマシャクヤク

2014年6月7日 撮影 – 大分県
今年は運よく休日に咲くタイミングに紅花に逢えました♪

ケナシベニバナヤマシャクヤク

2014年6月7日 撮影 – 大分県
木の葉が茂った時期の林内においても、
紅花は目立ちます。。。

ケナシベニバナヤマシャクヤク

2014年6月7日 撮影 – 大分県
前日、台風並みの強風が吹き荒れたとかで、
葉が折れたりしていたけど、花はなんとか無事のようでした、、

ケナシベニバナヤマシャクヤク

2014年6月7日 撮影 – 大分県
一番花はすでに咲いたあとだったのですが、
二番花がちょうど見頃でよかったです♪

【撮影カメラ】PENTAX K-30

ノビネチドリ

ノビネチドリ(延根千鳥)
ラン科 テガタチドリ属
学名:Gymnadenia camtschatica

山地の湿り気のある草地などに生える多年草。
大山でノビネチドリを見つけた場所は、一見乾いているような場所でしたが、ここ数日大陸からの熱波の影響で乾いていたから、大山は水気はたっぷり保持している山なのかもしれませんね。 平尾台でも、なんでもない草原の中に湿地に咲くランが咲いてますし。。
ただ、まだ下部の花が開き始めたばかりだったので、きれいに立ち上がった姿ではなかったのが残念。
もっと近ければ、再訪して見てみたい花ですが、また機会あれば逢わせてくれるだろうと。。。

和名の由来は、同属の手形千鳥(テガタチドリ)の根は掌状になるのに対し、本種の根は掌状にならずに延びることから、延根千鳥(ノビネチドリ)と名付けられる。


ノビネチドリ

2014年6月1日 撮影 – 大山
花が千鳥系の花だから、ランであろうと
調べるとノビネチドリでした( • ̀ω•́ )✧

ノビネチドリ

2014年6月1日 撮影 – 大山
まだ、下の方が咲き始めだったのか、まだ穂が立ち上がっていないのか?
狭い中だったから、陽に向けて傾いているのか?

ノビネチドリ

2014年6月1日 撮影 – 大山
真っ直ぐ咲くのかなぁ?とこの株だけに目が向いて撮影してたんだけど、ふと目線はもう少し下にやると・・・

ノビネチドリ

2014年6月1日 撮影 – 大山
もう一株小さなノビネチドリが出ていました( • ̀ω•́ )✧

偶然出逢ったノビネチドリ・・・
でも、ここ大山では、このノビネチドリの個体数が年々減少傾向にあるのだとか・・・
この日、トラブルがあったことのご褒美だったのかもしれません。
いつまでも、残っててくれますように!

【撮影カメラ】PENTAX K-30

イワカガミ

イワカガミ(岩鏡)
イワウメ科 イワカガミ属
学名:Schizocodon soldanelloides

高山帯から亜高山帯の、草地や岩場に生える多年草。

和名の由来は、岩場に生え、光沢のある葉を手鏡に見立てて、岩鏡(イワカガミ)と名付けられる。

大山のイワカガミの群落を見たかったのですが、初日に高度上げると、まだ蕾だったので、時期的には早く、咲いてる高度も1,350mくらいだったかと・・
1,350mより下では、終わりに近い感じだったし、イワカガミの花期はほんと難しい気がします(´・ω・` )


イワカガミ

2014年6月2日 撮影 – 大山
大山のイワカガミは色濃い花が多いようで、
かなり目立っていました♪

イワカガミ

2014年6月2日 撮影 – 大山
やっぱりツガザクラとのコラボが見たかっただけに、
このショットはうれしかったなぁ♪(^ω^)

イワカガミ

2014年6月2日 撮影 – 大山
かなり崩落した場所であろうところでも、
イワカガミはしっかりと咲いていましたね(。-`ω-)タクマシイ

【撮影カメラ】PENTAX K-30

ツガザクラ

ツガザクラ(栂桜)
ツツジ科 ツガザクラ属
学名:Phyllodoce nipponica Makin

高さ10~15cmくらいの、ツツジ科の常緑小低木。
ツガザクラは日本の固有種です。

和名の由来は、葉が針葉樹の栂(ツガ)に似ており、桜色の花をつけることから栂桜(ツガザクラ)と名付けられた。
この常緑のツガザクラを、おととしユートピアからガスの中、いつの間にか天狗ヶ峰、剣ヶ峰まで登ってしまったときに、見ていたのをずっと頭に残ってて、花咲く頃に見たいなぁと思ってたのですが、ようやく逢うことが叶いました♪ まぁ、ちょっとルート間違って、足場はいたって不安定だったんですけどねぇ(;・∀・)


ツガザクラ

2014年6月2日 撮影 – 大山
花咲いてない時期にツガザクラの木を大山で見ていたので、
調べたらやっぱり大山で咲くんだぁと・・・ようやく花の時期に逢うことができました♪

ツガザクラ

2014年6月2日 撮影 – 大山
ルート間違って、足場が悪く、
カメラのホールドがイマイチだったので、ブレたのばかりでした(;・∀・)
すっごい、近くまでいたんですけどねぇ(;・∀・)

ツガザクラ

2014年6月2日 撮影 – 大山
ツガザクラとイワカガミにコラボ♪
これをもっと見たかったんですが、タイムリミットでした(つД`)

ツガザクラ

2014年6月2日 撮影 – 大山
よくよく見ると、このツガザクラって
結構な樹齢なのではないだろうか?と(。-`ω-)

【撮影カメラ】PENTAX K-30

タチツボスミレ(伯耆大山編)

タチツボスミレ(立坪菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola grypoceras

タチツボスミレは日本を代表するスミレのひとつ。
生育環境は、山地でも落葉樹林帯や照葉樹林帯、また植栽された杉林、日当たりの良い草地、道路の側溝脇等で、僕が今までタチツボスミレを見てきた環境です。

今回は、大山のタチツボスミレです。
6月に入っても、まだまだ見頃のタチツボスミレに逢えました♪
ただ、花の網目がオオタチツボスミレより、やや薄い感じです。


タチツボスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
仲良く並んで咲いているタチツボスミレがとてもかわいいです♪

タチツボスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
直ぐそばにはオオタチツボスミレやアカフタチツボスミレがあったのですが、
これは、距にも色が薄いけれどついていました。

タチツボスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
しかし、さらにそのそばに咲いている別の株は
色が薄めで、葉にも斑入りの傾向が・・

タチツボスミレ

2014年6月2日 撮影 – 大山
それにしても6月に入っても、見ごろのタチツボスミレを見れるとは
大山はやはり気温が低いんですねー。

【撮影カメラ】PENTAX K-30

コケイラン(伯耆大山編)

コケイラン(小蕙蘭)
ラン科 コケイラン属
学名:Oreorchis patens
別名:ササエビネ(笹海老根)

山地のやや湿った場所に生えるラン科の多年草。

和名の由来は、蕙(ケイ)は観賞用の紫蘭(シラン)を指し、その葉と似ていることから小さい蕙蘭(ケイラン)の意で、小蕙蘭(コケイラン)と名付けられる。
別名はエビネに比べて、葉が細く長いところから笹海老根(ササエビネ)と。

大山での最終日。偶然、コケイランに出逢えましたが、何かが違う・・・と、よく見ると唇弁が真っ白。
そう無地だったんです。くじゅうで見るコケイランは、唇弁に模様があり、蕊の部分も色がついてるけれど、花冠自体が淡い感じの色合いでしたねー。
地元の野草に詳しい、Nさんに尋ねたところ、大山ではこれが一般的なコケイランなのだそうです。
生育環境によるものなんでしょうねぇ。


コケイラン

2014年6月2日 撮影 – 大山
光の加減で周囲と同化してしまうようなコケイランを発見!

コケイラン

2014年6月2日 撮影 – 大山
いつも見るコケイランと何かが違う??
と、よく観察すると、花序に模様(斑)がまったくないんです!

コケイラン

2014年6月2日 撮影 – 大山
見れば見るほど淡い感じのコケイラン・・・
しばし虫に集られるのにも気にならないくらい観察してました(。-`ω-)

コケイラン

2014年6月2日 撮影 – 大山
上からみても、ほぼ斑なし。

コケイラン

2014年6月2日 撮影 – 大山
繁った森の中では、光射さないと、融け込むようなコケイランでした。

【撮影カメラ】PENTAX K-30