タカネハンショウヅル

タカネハンショウヅル(高嶺半鐘蔓)
キンポウゲ科 センニンソウ属
学名:Clematis lasiandra

日当たりの良い林縁などに生える蔓性の落葉低木。
ハンショウヅルは春に咲きますが、タカネハンショウヅルは秋に咲きます。

和名の由来は、下向きに咲く花姿を半鐘に見たてて、半鐘蔓(ハンショウヅル)と名付けられた。蔓はもちろん蔓性の植物であることからですね。
高嶺とは高い山のことを指しますが、これは低山だし、高嶺の花という言葉があるように、そんな場所でもなかったりします(笑)
ただ、歩いてこそ気づくのである意味高嶺の花?


タカネハンショウヅル

2005年10月9日 撮影
開きはじめ・・・半鐘な感じですね(^ω^)

タカネハンショウヅル

2005年10月9日 撮影
だんだんと萼片が反り返り半鐘って感じではなくなってきます

タカネハンショウヅル

2005年10月9日 撮影
ここまで平開すると中が丸見えです(^ω^)

タカネハンショウヅル 

2005年10月9日 撮影
林縁にたくさんあったのでした♪

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

ヒメヒゴタイ

ヒメヒゴタイ(姫平江帯)
キク科 トウヒレン属
学名:Saussurea pulchella (Fisch. ex Hornem.) Fisch.

日当たりのよい草原に生える多年草。

和名の由来は、ヒゴタイに似ていて小形の花をつけることから、姫平江帯(ヒメヒゴタイ)と名付けられる。
しかし、ヒゴタイはヒゴタイ属なので、属は違います。

ヒメヒゴタイ

2005年10月9日 撮影 – 平尾台
秋の晴天下草原を気持ちよく歩いていると、他の草よりも背丈を伸ばして咲いているヒメヒゴタイをたくさん見ることができました♪

ヒメヒゴタイ

2005年10月9日 撮影 – 平尾台
固まって咲いてる場所もあります

ヒメヒゴタイ

2005年10月9日 撮影 – 平尾台
だいぶ歩き回りましたが、結構あちこちでみれました♪

ヒメヒゴタイ

2005年10月9日 撮影 – 平尾台
広角レンズでの撮影ですが、課題です(;・∀・)

ヒメヒゴタイ

2005年10月9日 撮影 – 平尾台
天高く・・な秋の空にすっくと伸びたヒメヒゴタイはいいですね♪

ドライフラワーにいいとかで、採取する人を見かけましたが、国定公園内では植物の採取は禁じられています。

【撮影カメラ】Canon EOS 20D
【福岡県レッドデータブック】絶滅危惧II類 (Vulnerable, VU)
【環境省】絶滅危惧II類 (Vulnerable, VU)
北九州国定公園指定植物

ツルニンジン(ジイソブ)

ツルニンジン(蔓人参)
キキョウ科 ツルニンジン属
学名:Codonopsis lanceolata
別名:ジイソブ(爺蕎)

山地の林内や林縁に生える蔓性の多年草。

和名の由来は、根の形が朝鮮人参に似て太く、また茎が蔓性になるため、蔓人参(ツルニンジン)の名がある。
この朝鮮人参に似ているせいで、盗掘されることが多いようです。
別名のジイソブは、ソブとは木曽地方の方言で「そばかす」のことを指し、近縁種のバアソブより花は大きいことから爺蕎(ジイソブ)…「爺さんのそばかす」という意味になる。

ツルニンジン

2005年9月3日 撮影 – くじゅう
林内に見上げる位置に咲いてるジイソブの花を発見しました。
バックの光を玉ボケにしての撮影です♪

ツルニンジン

2005年9月3日 撮影 – くじゅう
林内のため、バアソブと違って絡み付くものがいっぱいで、ジイソブ自体の葉っぱがわからないほど(;・∀・)

ツルニンジン

2005年9月25日 撮影 – くじゅう
同じ蔓性の植物に絡み付いて花を咲かせています。

ツルニンジン

2005年9月25日 撮影 – くじゅう
9月後半くらいがピークなんでしょうか?
前回より花をいっぱい見れました♪

ツルニンジン

2005年9月25日 撮影 – くじゅう
花後の実・・・ちょっと衝撃(;・∀・)
ひっくり返って上を向くんですよねー(;・∀・)
萼片がヒトデのようでした(´-ω-`;)

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

タヌキマメ

タヌキマメ(狸豆)
マメ科 タヌキマメ属
学名:Crotalaria sessiliflora

日当たりの良い、やや湿性の草原に生える多年草。

和名の由来は狸の。。。です(笑)
毛むくじゃらな萼とか、やはり毛むくじゃらな蒴果をとかを狸に見たててみたいです。

タヌキマメ

2005年9月3日 撮影 – くじゅう
上部の萼片が耳に見えて、花自体が顔な感じがします

タヌキマメ

2005年9月3日 撮影 – くじゅう
毛むくじゃらな蒴果・・・割れたら種子が・・
葉は細いですね

タヌキマメ

2005年9月3日 撮影 – くじゅう
たくさんの蒴果がブラブラ・・・
でも、周囲にそれほど見当たらないのは食べられてる?

タヌキマメ

2005年9月25日 撮影 – くじゅう
22日ぶりに思い出して行くと、蒴果はほぼなくなってて、これが最後に一輪だけ咲いてました(´・_・`)

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

アキチョウジ

アキチョウジ(秋丁字)
シソ科 ヤマハッカ属
学名:Rabdosia longituba

山地の林内や林縁に生える多年草。

和名の由来は、秋に花が咲き、花が丁字形であることから、秋丁字(アキチョウジ)と名付けられる。

アキチョウジ

2005年9月25日 撮影 – くじゅう
花は片側に咲きます。
こんなにきれいに咲き揃った状態に逢えたのは初めてでした♪

アキチョウジ

2005年9月25日 撮影 – くじゅう
花の咲く順番は決まっていないのか、咲き残った花はバラバラw

アキチョウジ

2005年9月25日 撮影 – くじゅう
・萎むわけではなく花ごと散るんですよね・・

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

クサノオウ

クサノオウ(瘡の王)
ケシ科 クサノオウ属
学名:Chelidonium majus var. asiaticum

日当たりのよい草地に生える一年草~越年草。

和名の由来は、皮膚病を「瘡(くさ)」といい、これに効く薬草だということから、瘡の王(クサノオウ)と名付けられる。
が、クサノオウは有毒植物なので、果たして薬効があるのかどうか???です。

クサノオウ

2005年8月20日 撮影 – くじゅう
ケシ科の花っぽく、毛だらけ・・・牛が食べそうな草ですが、有毒だから残っていたんでしょうね。

クサノオウ

2005年8月20日 撮影 – くじゅう
花期は春から初夏・・ほとんど花期は終わりがけだったようです

クサノオウ

2005年9月25日 撮影 – くじゅう
別の場所でしたが、残り花のクサノオウを発見。
まだ蕾が付いていますね。

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

ミズトンボ

ミズトンボ(水蜻蛉)
ラン科 ミズトンボ属
学名:Habenaria sagittifera Reichb. fil.

低地や山地の湿地に生えるラン科の多年草。

和名の由来は、生育地が水湿地で、花姿がトンボに似ていることから、水蜻蛉(ミズトンボ)と名付けられる。
トンボ・・・うーむトンボ・・・となりましたけどね(;・∀・)
僕はバンザイしているように見えるからバンザイ星人と名付けました(^ω^)

ミズトンボ

2005年8月20日 撮影 – くじゅう
ミズトンボは色とか派手ではないけれど、花姿が好きなんですね( • ̀ω•́ )✧

ミズトンボ

2005年8月20日 撮影 – くじゅう
トンボ・・・うーむ・・・トンボ・・・
バンザイしてるよな・・・バンザイ星人と呼ぼう(。-‘ω-)

ミズトンボ

2005年8月20日 撮影 – くじゅう
横方向から見てもトンボ・・トンボ。。。。。

ミズトンボ

2005年8月20日 撮影 – くじゅう
高さは大なり小なりさまざまですが、花はバンザイしています(笑)

ミズトンボ

2005年9月3日 撮影 – くじゅう
上から見るとバンザイしながらサークル形状になっていました(笑)

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

【レッドデータブックおおいた】絶滅危惧II類 (Vulnerable, VU)
【環境省】絶滅危惧II類 (Vulnerable, VU)

ハガクレツリフネ

ハガクレツリフネ(葉隠釣舟)
ツリフネソウ科 ツリフネソウ属
学名:Impatiens hypophylla Makino

山地のやや湿った場所に生える一年草。
くじゅうでは、ハガクレツリフネとはキツリフネが同じ環境で生育しているので、よく一緒になっているのを見かけます。
また、ハガクレツリフネはソハヤキ要素の植物です。

和名の由来は、釣舟草(ツリフネソウ)に似て、花が葉の下に隠れるように咲くから、葉隠釣舟(ハガクレツリフネ)と名が付けられる。
釣舟草の由来は、ぶら下がって咲く花姿が帆掛舟を釣り下げているように見えるからとか、または、生け花に使う花器の釣舟に似ていることが名前の由来と考えられている。

ハガクレツリフネ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
葉に隠れるように咲くから、葉隠の名前が付きます。

ハガクレツリフネ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
葉の下に金魚みたいな花がぶら下がってますね♪

ハガクレツリフネ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
なぜか真正面から撮ってみたくなって撮った一枚・・肝心の巻いてる距を撮ってなかったり(´・_・`)

ハガクレツリフネ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
ハガクレツリフネの葉は虫食いにあいやすいので、まだいい状態ですね(;・∀・)

【撮影カメラ】Canon EOS 20D
【レッドデータブックおおいた】準絶滅危惧 (Near Threatened, NT)

ソハヤキとは漢字で『襲速紀』と書きます。
・ソ:の国(そのくに)⇒九州山地
・ハヤ:吸瀬戸(はやすいせと)⇒四国山地
・キ:伊の国(きいのくに)⇒紀伊山地
の頭文字をとったもの。
ここを中心とする地域で見られる日本固有種の植物がソハヤキ要素の植物で、このハガクレツリフネもそれにあたります。

フシグロセンノウ

フシグロセンノウ(節黒仙翁)
ナデシコ科 センノウ属
学名:Lychnis miqueliana Rohrb.

山地の林内に生える多年草。
濃いオレンジ色の花は遠くからでも目立ちます。

和名の由来は、茎の節が黒褐色になるセンノウの仲間であることから、節黒仙翁(フシグロセンノウ)と名付けられる。
仙翁(センノウ)は、センノウの花が仙翁寺(京都府嵯峨)で栽培されていたことによる。

フシグロセンノウ

2005年8月7日 撮影 – くじゅう
ナデシコ科であるなぁといった、茎をしていました。

フシグロセンノウ

2005年8月7日 撮影 – くじゅう
節が黒いから節黒・・・確かに節がちょっと黒いですね

フシグロセンノウ

2005年8月20日 撮影 – くじゅう
晩夏の夕立ちのあと・・1枚目と比較するとわかると思いますが、咲き始めは花の中心から雄蕊が伸びてないんですねー。

フシグロセンノウ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
濃い朱色の花は遠くからでも目立っていました。

【撮影カメラ】Canon EOS 20D
【レッドデータブックおおいた】準絶滅危惧 (Near Threatened, NT)

ミズタマソウ

ミズタマソウ(水玉草)
アカバナ科 ミズタマソウ属
学名:Circaea mollis

山地の林内に生える多年草。

和名の由来は、白い毛の密生した果実を水玉に見たてて水玉草(ミズタマソウ)と名付けられる。

ミズタマソウ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
風に揺れながらも、数ミリの花にジャスピンは結構時間たっぷりかけないとできません(;・∀・)

ミズタマソウ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
1枚目は花と背景のボケを考えて撮ったんだけど、肝心の実の方にもピンを合わせてないってことに気づき、再度撮影(;・∀・)

ミズタマソウ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
結構、大きな株だったので、まさに和名の由来の通り、水玉たっぷりでした♪

【撮影カメラ】Canon EOS 20D