キツリフネ

キツリフネ(黄釣舟)
ツリフネソウ科 ツリフネソウ属
学名:Impatiens noli-tangere

山地のやや湿った場所に生える一年草。
キツリフネは、他のツリフネソウと違い、距の先端が巻かないことや、葉が無毛で先が鋭くとがることがありますが、花色が黄色をしているだけで、その識別は問題ない花ですね。

和名の由来は、釣舟草(ツリフネソウ)に似て、花が黄色をしているから、黄釣舟(キツリフネ)と名が付く。
釣舟草の由来は、ぶら下がって咲く花姿が帆掛舟を釣り下げているように見えるからとか、または、生け花に使う花器の釣舟に似ていることが名前の由来と考えられている。
年配女性の方の話によると、昔この花を指にはめて遊んでいたとか?
こどもの頃のおしゃれ的なものですかねぇ?

キツリフネ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
ツリフネの中では黄花のキツリフネ。

キツリフネ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
キツリフネの特徴である、距の後ろは巻かずにだらんと垂れていますね

キツリフネ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
よくハガクレツリフネと混ざってたりしますが、この場所はキツリフネのみの群落を形成していました。

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

ツクシフウロ

ツクシフウロ(筑紫風露)
フウロソウ科 フウロソウ属
学名:Geranium soboliferum Komar. var. kiusianum (Koidzumi) Hara

山地の湿地に生える多年草。

和名の由来は、筑紫の国(九州)に咲く風露という意味で、筑紫風露(ツクシフウロ)と名付けられる。

ツクシフウロ

2005年8月27日 撮影 – くじゅう
ツクシの名の付く風露草を見たかったんです♪

ツクシフウロ

2005年8月27日 撮影 – くじゅう
今までみた風露草の仲間のなかでは一番色濃い花でした♪

ツクシフウロ

2005年8月27日 撮影 – くじゅう
まだまだ蕾はたくさんついていましたが、この日咲いていた花は少なかったのがちょっと残念でした。。

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

【レッドデータブックおおいた】絶滅危惧IA類(Critically Endangered, CR)
【環境省】絶滅危惧II類(Vulnerable, VU)

カラスノゴマ

カラスノゴマ(烏の胡麻)
シナノキ科 カラスノゴマ属
学名:Corchoropsis tomentosa

道端や畑に生える一年草。
種子が牧野道まで入ってきていたようです。

和名の由来は、種子をカラスの食べるゴマに例えて、烏の胡麻(カラスノゴマ)と名が付けられた。

カラスノゴマ

2005年8月28日 撮影 – くじゅう
牧野道の脇に見慣れない花が咲いていました

カラスノゴマ

2005年8月27日 撮影 – くじゅう
調べるとカラスノゴマだと判明。
種子はすでに下部に実って角のように伸びています。

カラスノゴマ

2005年8月27日 撮影 – くじゅう
雌蕊を覆うようについているのは雄蕊でしょうか?
となると自家受粉する種?
と調べると仮雄蕊のようです。雄蕊は花弁に沿うようについています。

カラスノゴマ

2005年8月27日 撮影 – くじゅう
葉っぱは、モロヘイヤっぽいです。

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

バアソブ

バアソブ(婆蕎)
キキョウ科 ツルニンジン属
学名:Codonopsis ussuriensis (Rupr. et Maxim.) Hemsl.
別名:ヒメツルニンジン(姫蔓人参)

山地の草原に生える蔓性の多年草。

和名の由来は、花に斑点があるのをソバカスに見たて、木曽地方の方言でソバカスのことを「ソブ」と言うことから、「婆さんのソバカス」の意味から婆蕎(バアソブ)と名付けられる。
花冠がジイソブ(ツルニンジン)に比べるとかなり小さく、また、花がない個体はツルニンジンにきわめてよく似ていることから、別名に姫蔓人参(ヒメツルニンジン)の名がある。

バアソブ

2005年8月21日 撮影 – 阿蘇外輪
開いたばかりのバアソブの花・・・中の雌蕊は割れていますが、デジタルでの撮影前は球体だったんです。
それが時間が経つにつれ段々パクっと割れたんですよー(^ω^)

バアソブ

2005年8月21日 撮影 – 阿蘇外輪
背高のアキノノゲシの茎が好みのようで、しっかり巻きつけられてましたね

バアソブ

2005年8月21日 撮影 – 阿蘇外輪
草原縁にススキやアキノノゲシに絡みついていました。

バアソブ

2005年8月21日 撮影 – 阿蘇外輪
持っていた三角スケールで花を測ると、直径が1.5cmくらい・・・

バアソブ

2005年8月21日 撮影 – 阿蘇外輪
長さが2cmくらいとかなり小さいバアソブの花でした

【撮影カメラ】Canon EOS 20D
【環境省】絶滅危惧II類 (Vulnerable, VU)

カセンソウ

カセンソウ(歌仙草)
キク科 オグルマ属
学名:Inula salicina var. asiatica

日当たりのよい山野の湿地に生える多年草。

和名の由来は、歌仙とは「和歌に秀でた人」という意味から、歌仙が乗った車の車輪を連想し、歌仙草(カセンソウ)と名付けられたといわれている。

カセンソウ

2005年8月20日 撮影 – くじゅう
車輪・・・確かに円形をしてて、花弁が車輪のスポークに見たてたと言ってもおかしくない?

カセンソウ

2005年8月20日 撮影 – くじゅう
夏の夕立後に偶然見つけたカセンソウでした♪

カセンソウ

2005年8月20日 撮影 – くじゅう
咲き始めたばかりのようで、ほとんどが一番花が開いた状態でした

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

キバナノヒメユリ

キバナノヒメユリ(黄花野姫百合)
ユリ科 ユリ属
学名:Lilium callosum Seibold et Zuccarini var. flaviflorum Makino

山地の草地に生える多年草。
高さは周囲の草丈に合わせて大きくなるため1メートル以上になるものもある。
日本に自生するユリの中ではもっとも小さいものである。

和名の由来は、野に咲く小さなユリの花という意味で、野姫百合(ノヒメユリ)と名付けられる。
本種は花色が黄色であることから黄花野姫百合(キバナノヒメユリ)となる。


キバナノヒメユリ

2005年8月14日 撮影
草原に目を疑う黄色のノヒメユリ・・・
突然変異なのか?オレンジ色のノヒメユリに紛れて咲いていました・・

キバナノヒメユリ

2005年8月14日 撮影
前日開いたようで、すでにシベが細くなって、花弁がクルリンとなっていましたね

キバナノヒメユリ

2005年8月14日 撮影
二番花の蕾が膨らんでいるけど、開くのは明日か明後日か・・・

キバナノヒメユリ

2005年8月18日 撮影
雨だったけど、別の個体も発見・・濡れながら撮影でしたが、いつまでも残っててほしいと願うばかりです。

ノヒメユリに逢いに行ったお盆…まさか黄花に出逢えるとは。。。
誰かが種を撒いたとかのウワサもありましたが、野に咲く花ですのでしっかり野草していると思います。

【撮影カメラ】Canon EOS 20D
【環境省:絶滅危惧IA類】

ノヒメユリ (2005)

ノヒメユリ(野姫百合 )
ユリ科 ユリ属
学名:Lilium callosum Siebold et Zucc.

山地の草地に生える多年草。
高さは周囲の草丈に合わせて大きくなるため1メートル以上になるものもある。
日本に自生するユリの中ではもっとも小さいものである。

和名の由来は、野に咲く小さなユリの花という意味で、野姫百合(ノヒメユリ)と名付けられる。

ノヒメユリ

2005年8月14日 撮影
昨年気づいたことですが、やはりノヒメユリは夕方開花するようです

ノヒメユリ

2005年8月14日 撮影
草原と青空とノヒメユリのコラボ♪

ノヒメユリ

2005年8月14日 撮影
夕陽の斜光が入る条件にレンズが負けてますが、
この角度でないとダメだったので撮影(;´Д`)

ノヒメユリ

2005年8月18日 撮影
雨の中でも草原に橙色のノヒメユリは目立っていました

2年続けて観察しましたが、やはりノヒメユリは夕方開花するようです。

【撮影カメラ】Canon EOS 20D
【福岡県レッドデータブック:絶滅危惧IB類】

キツネノカミソリ

キツネノカミソリ(狐の剃刀)
ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
学名:Lycoris sanguinea

明るい林床や林縁などに生える多年草。

和名の由来は、早春より生えてくる葉の様子が、キツネが使う剃刀に例えて、狐の剃刀(キツネノカミソリ)と名付けられた。
ただし花が咲く時期には、葉は枯れています。

キツネノカミソリ

2005年8月13日 撮影 – くじゅう
木々の葉が色濃く茂った林下でキツネノカミソリの花が目立ちます

キツネノカミソリ

2005年8月13日 撮影 – くじゅう
ちょうど咲き始めたころできれいな状態でした♪

キツネノカミソリ

2005年8月13日 撮影 – くじゅう
ヒガンバナと同様に、花咲くころには葉は枯れています

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

カワラナデシコ

カワラナデシコ(河原撫子)
ナデシコ科 ナデシコ属
学名:Dianthus superbus var. longicalycinus
別名:ナデシコ(撫子)

日当たりのよい山地の草地や河原などに生える多年草。
秋の七草のひとつです。

和名の由来は、河原でよく見かけることから河原撫子(カワラナデシコ)と名付けられる。
撫子は、花が可憐で子どものように撫でたくなるからということからきているらしいです。

カワラナデシコ

2005年8月7日 撮影 – くじゅう
色濃いカワラナデシコに目を惹かれます

カワラナデシコ

2005年8月7日 撮影 – くじゅう
横から見るとカーネーションですよねー( ´ ▽ ` )
ま、カーネーションもナデシコ属ですけど(^ω^)

カワラナデシコ

2005年8月13日 撮影 – くじゅう
青空広がるお盆・・・風にゆらゆらと揺れるカワラナデシコ・・・ユラユラ・・・撮影は大変(´-ω-`;)

カワラナデシコ

2005年8月13日 撮影 – くじゅう
カワラナデシコが咲くともう秋が近いですね~(。-`ω-)

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

アカバナ

アカバナ(赤花)
アカバナ科 アカバナ属
学名:Epilobium pyrricholophum

山地の湿地に生える多年草。

和名の由来は、秋になると全草が赤く紅葉することから赤花(アカバナ)と名付けられる。
薄い桃色の花びらは関係ないんですねー(;・∀・)

アカバナ

2005年8月7日 撮影 – くじゅう
なかなかタイミングよく開いたアカバナに逢えてなかったのだけど、この日はちょうど見頃でした♪

アカバナ

2005年8月7日 撮影 – くじゅう
一日花なので、晴れの昼間を狙ってないと見れないんですよねー

アカバナ

2005年8月7日 撮影 – くじゅう
たくさんたくさん咲いていたアカバナを見れて満足でした♪

【撮影カメラ】Canon EOS 20D