シロウマタンポポ

シロウマタンポポ(白馬蒲公英)
キク科 タンポポ属
学名:Taraxacum alpicola var. shiroumense

高地に生える多年草で、本種はミヤマタンポポの変種とされる。

大雪渓まで下っている途中で、『ん?こんなところにタンポポ??』と一枚だけ撮影していたものです。
一枚といっても登山道のすぐ近くではなかったからでもあるんですが(;・∀・)

シロウマタンポポ

2011年8月15日 撮影 – 白馬岳(葱平)
ミヤマタンポポとの違いとして、総苞の外片に小角突起があることで区別するらしいのですが、拡大してみても角度が悪かったみたいです。

【撮影カメラ】PENTAX K20D

イワオウギ

イワオウギ(岩黄耆)
マメ科 イワオウギ属
学名:Hedysarum vicioides
別名:タテヤマオウギ(立山黄耆)

高地の岩場や砂礫地に生える多年草。

和名の由来は、岩場に生え、中国原産の黄耆に似ていることから岩黄耆(イワオウギ)と名付けられる。
白馬岳では稜線や、大雪渓上部のお花畑でよく見ることができました。

イワオウギ

2011年8月14日 撮影 – 白馬岳
稜線歩きではこのイワオウギの花もよく見かけました

イワオウギ

2011年8月14日 撮影 – 白馬岳
岩場に生えているイワオウギは和名の由来通りですね!
黄色の花はミヤマダイコンソウです

【撮影カメラ】PENTAX K20D

シロウマアサツキ

シロウマアサツキ(白馬浅葱)
ユリ科 ネギ属
学名:Aletris schoenoprasum L. var. orientale Regel

高地の砂礫地や草地に生える多年草。

和名の由来は、浅葱に似て、白馬岳で多く見れられることから、白馬浅葱(シロウマアサツキ)と名付けられる。
浅葱は、葉の色が葱より浅い色をしているから浅葱だそうで、細っそい葱が浅葱だと思っていたのだけど違うんですね(;´Д`) アサツキは別種だからお高いんだなぁ(´-ω-`;)

シロウマアサツキ

2011年8月15日 撮影 – 白馬岳(葱平)
花の形は葱坊主でしたが、色はチャイブと同じ淡紫色でした。

シロウマアサツキ

2011年8月15日 撮影 – 白馬岳(葱平)
ネギ属の植物だから、やっぱりネギの香りがするんでしょうかねぇ?

【撮影カメラ】PENTAX K20D

ウルップソウ

ウルップソウ(得撫草)
ウルップソウ科 ウルップソウ属
学名:Lagotis glauca
別名:ハマレンゲ(浜蓮華)

高山・亜高山の岩場・礫地に生える多年草。

由来:千島列島の中央にある島、得撫島(うるっぷとう)で最初に発見されたことによる。


ウルップソウ

2011年8月15日撮影 白馬岳

ウルップソウ

2011年8月15日撮影 白馬岳

ウルップソウ

2011年8月15日撮影 ウルップソウは6月より咲くみたいですが、雪渓が近かったせいかお盆でも見れました♪

コミヤマスミレ

コミヤマスミレ(小深山菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola maximowicziana

照葉樹林や杉林など、やや湿った場所に生えるコミヤマスミレは、花期がもっとも遅いスミレのひとつです。
花も葉も毛があり、萼片が反り返り、萼片にも毛があるのが大きな特徴です。
花弁はやや細めです。


コミヤマスミレ

2011年5月8日 撮影 – 英彦山
木漏れ日にスポット光がコミヤマスミレの花に当たったところを狙ってややハイキー調に撮影・・・ここまでマクロだと何の花やら?(;・∀・)

コミヤマスミレ

2011年5月8日 撮影 – 英彦山
杉林の薄暗い場所にたくさんコミヤマスミレ・・・葉裏が赤みを帯びているのも特徴。

コミヤマスミレ

2011年5月8日 撮影 – 英彦山
登山道脇に花付きのよいコミヤマスミレを発見!

コミヤマスミレ

2011年5月8日 撮影 – 英彦山
やや日当たりのよい場所では葉の色が明るめの緑でした。

【撮影カメラ】Canon EOS 40D

コミヤマカタバミ

コミヤマカタバミ(小深山酢漿草)
カタバミ科 カタバミ属
学名:Oxalis acetosella L.

山地の針葉樹の林内に生える多年草。
今のところ、ブナの生える森にて見かけています。

和名の由来は、深山酢漿草(ミヤマカタバミ)より小型であることから、小深山酢漿草(コミヤマカタバミ)と名付けられる。
葉の様子が方喰・傍喰(葉の片隅が、齧られた)であることからとか。。。
酢漿草の漢字は、葉や茎全体にシュウ酸がを含まれていて酸味があることによる。


コミヤマカタバミ

2011年5月8日 撮影 – 英彦山
ギリギリな時間に開いたコミヤマスミレに逢うことができました♪

コミヤマカタバミ

2011年5月8日 撮影 – 英彦山
やや、日が傾き始めているので閉じかかっている花も・・

コミヤマカタバミ

2011年5月8日 撮影 – 英彦山
苔むした岩にたくさんのコミヤマカタバミを見れて幸せ( • ̀ω•́ )✧

コミヤマカタバミ

2011年5月8日 撮影 – 英彦山
偶然にもコミヤマカタバミの花に吸蜜に寄ってきた羽虫を撮影できた・・・かなり小さい羽虫です

【撮影カメラ】Canon EOS 40D

イブキシモツケ

イブキシモツケ(伊吹下野)
バラ科 シモツケ属
学名:Spiraea dasyantha Bunge

山地の日当たりの良い岩場などに生える落葉低木。

和名の由来は、シモツケに似ていて、滋賀県の伊吹山で最初に発見されたことにより、伊吹下野(イブキシモツケ)と名が付いた。
シモツケの由来は、下野国(しもつけのくに:現在の栃木県辺り)に産したことに由来するという。
白山と同じく伊吹山の名が付く野草が多い。
白山とか伊吹山にもガッツリ行ってみたいものです(。-`ω-)


イブキシモツケ

2005年5月3日 撮影 – 平尾台
春の陽光に純度の高い石灰岩はまぶしく、その岩の間からシブキシモツケも負けずに白さを輝かせていました♪

イブキシモツケ

2005年5月3日 撮影 – 平尾台
シモツケはくじゅうで見ていますが、なるほど花は似ています!といってもシモツケの花は桃色していますが。。

イブキシモツケ

2005年5月3日 撮影 – 平尾台
中心部から外れた人のあまりこないところでGWを過ごしたのでした( • ̀ω•́ )✧

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

【福岡県レッドデータブック】準絶滅危惧(Near Threatened, NT) – 存続基盤が脆弱な種
選定理由:生育地が限定されている植物であり、石灰岩地を中心に数ヶ所の生育地が知られているだけである。
各生育地での現存個体数は比較的多く、個体群は安定して維持されているようである。

チングルマ

チングルマ(稚児車)
バラ科 ダイコンソウ属
学名:Geum pentapetalum
別名:イワグルマ

高山の湿地・池沼に生えるバラ科の常緑小低木。
チングルマは木本なんですよねー。
その証拠に年輪があるそうです!

和名の由来は、実の形がこどもをあやすかざぐるまに見えたことから稚児車(ちごくるま)から転じて付けられたそうですが、漢字ではそのまま稚児車ですが、読みは「チングルマ」となります。


チングルマ

2011年8月14日 撮影 – 白馬大池
太陽の光をいっぱいあびてまぶしいチングルマの花♪

チングルマ

2011年8月13日 撮影 -天狗原
休憩にザックを下すとそこはチングルマのお花畑でした♪

チングルマ

2011年8月14日 撮影 – 白馬大池
和名の由来の稚児車・・・確かにそう見えるかもしれませんねー

チングルマ

2011年8月14日 撮影 – 白馬大池
もう少し時期が早ければ、白馬大池とチングルマのセットが撮れるんだなぁと・・

【撮影カメラ】PENTAX K20D

オキナグサ(2011)

オキナグサ(翁草)
キンポウゲ科 オキナグサ属
学名:Pulsatilla cernua (Thunb.) Spreng.

日当たりのよい草地や礫地に生える多年草。

和名の由来:花後に白くて光沢がある長い毛のある果実ができ、その姿を老人の銀髪にみたてたことから、翁草(オキナグサ)と名付けられた。


オキナグサ

2011年4月17日 撮影
かなり小さな株でしたが、花を2厘つけていることから5年以上?

オキナグサ

2011年4月17日 撮影
朝から快晴で本当にオキナグサ日和でした♪

オキナグサ

2011年4月17日 撮影
野焼きをしない草原地帯なので、前年の枯れた葉が残っている状態でした。

オキナグサ

2011年4月17日 撮影
ポツンと1本立ちはかなり目立っていますね!

これまで野焼きをしている草原でしか見たことなかったのだけど、今年のオキナグサはちょっと違ってて、これまた生育環境が違うとこうなんだ!と気づいたのでした。
ただ、草原地でも、ここは草刈りを行っている場所なので、オキナグサの環境が保てているようです。
草刈りされなくなると消滅するのかもしれませんね。

【撮影カメラ】PENTAX K20D


【福岡県レッドデータブック】絶滅危惧IB類(Endangered, EN) – IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
種の概要:日当たりの良い草原に生える多年草。二次草原や山地稜線草地などに生育する。園芸用の乱獲や草原の遷移のため、個体数が減少している場所が多い。

トウゴクサバノオ

トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)
キンポウゲ科 シロカネソウ属
学名:Dichocarpum trachyspermum

山地のやや湿った林縁に生えるキンポウゲ科の多年草。
花弁に見えるのはキンポウゲ科の花の例にもれず、萼片です。

サバノオの和名の由来は、果実の形が鯖の尾に似ていることから鯖の尾(サバノオ)と名付けられる。東国は、東日本に多く分布しするからだとか・・・でも、九州でも見ることができました♪


トウゴクサバノオ

2010年4月17日 撮影
日が当たりだしてようやくお目覚めのトウゴクサバノオ・・薄い黄色の萼片が開くと、中にオレンジ色の花弁が見えています♪

トウゴクサバノオ

2010年4月17日 撮影
マクロで撮影すると大きさがわかりづらいですが、手前のスギの落ち葉でその小ささがわかるかなぁ?

トウゴクサバノオ

2010年4月17日 撮影
そこいらじゅうで一気に開いているので、撮っててあきません(◔∀◔)

トウゴクサバノオ

2010年4月17日 撮影
落ち葉の間からも咲いています♪

トウゴクサバノオ

2010年4月17日 撮影
おそらく興味がなければ、スルーしてしまうくらい小さな小さなトウゴクサバノオでした♪

【撮影カメラ】Canon EOS 40D