フデリンドウ

フデリンドウ(筆竜胆)
リンドウ科 リンドウ属
学名:Gentiana zollingeri Fawcett
由来:花の閉じた状態が、筆の穂先に似ていることから筆竜胆(フデリンドウ)。

フデリンドウ

2010年4月8日撮影

フデリンドウ

2010年4月8日撮影

リュウキュウコザクラ

リュウキュウコザクラ(琉球小桜)

サクラソウ科 トチナイソウ属
Androsace umbellata (Lour.) Merrill


リュウキュウコザクラ

2010年4月4日撮影

リュウキュウコザクラ

2010年4月4日撮影

フイリナガバノスミレサイシン

フイリナガバノスミレサイシン(斑入長葉の菫細辛)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola bissetii Maxim. var. kiusiana Terao

落葉樹林の林下に生える。
斑入りと名が付くが、花期には斑が目立たないことが多く、花期が終わってから斑が浮き出ているのを良く見る。
ナガバノスミレサイシンを今だ見たことないので違いがわかりませんが、本種はナガバノスミレサイシンの変種との位置づけられている。

このフイリナガバノスミレサイシンは撮影のタイミングが難しいスミレだと僕は常々思うのです。
花はやや大きめですが、咲き進むと結構傷みが目立つっていうことももあるんですよね。。
そして、花が終わったあとに斑入りの葉を見て、『あ、こんなところにフイリナガバノスミレサイシンがあるんだ!』とか気づいても、花期にそこに行くことがなかなかないってのもタイミングが難しいんですよね(;´Д`)


フイリナガバノスミレサイシン

2009年4月19日 撮影 – くじゅう
スミレ撮影には快晴の陽射しのもとでは厳しい(;´Д`)

フイリナガバノスミレサイシン

2009年4月19日 撮影 – くじゅう
雌蕊はカマキリの頭柱をしている

フイリナガバノスミレサイシン

2009年4月19日 撮影 – くじゅう
フイリ・・・は、葉に光沢があまりないそうですが、フイリの付かない方を見てないので比較ができず(´・_・`)

フイリナガバノスミレサイシン

2009年4月19日 撮影 – くじゅう
ほんのちょっと離れただけで、花期が終わりつつある群落もありました。
ほんとタイミングがムズイ(´・_・`)

【撮影カメラ】PENTAX K20D

マルバスミレ

マルバスミレ(丸葉菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola keiskei
別名:ケマルバスミレ(毛丸葉菫)

山地の日当たりの良い林内や林縁、また崩れやすそうや斜面などに生える。
実際、足を踏み込むと簡単に崩れそうな斜面に群落を形成してた場所もあったりしたのです。
イノシシの足くらいは大丈夫だったみたいですが(;´Д`)

和名の由来は、葉が丸っこいことによる。別名の毛は、葉に毛が生えていることからきている。
花色はほとんどは白色ですが、淡紅紫色を帯びたマルバスミレも見かけます。

マルバスミレ

2009年3月29日 撮影 – くじゅう
無毛に近いマルバスミレの群落に出逢いました♪

マルバスミレ

2009年3月29日 撮影 – くじゅう
ちょうど見頃だったみたいで、たくさんの花を咲かせています♪
ここの花柄は黄緑でした。

マルバスミレ

2009年3月29日 撮影 – くじゅう
別の場所の花柄は赤みを帯びており、花色も淡紅紫色をしていました。

マルバスミレ

2009年3月29日 撮影 – くじゅう
花柄が黄緑と赤いのと混生している場所もあります。

マルバスミレ

2009年3月29日 撮影 – くじゅう
白色の花は距がまっすぐな一般的な形ですが、淡紅紫色の花の方は角のように先っちょが跳ね上がっています。

マルバスミレ

2009年3月29日 撮影 – くじゅう
色違いのマルバスミレの後姿・・・
同じマルバスミレでもいろいろあるんだなぁと発見な日でした♪

【撮影カメラ】PENTAX K20D

ナンバンハコベ

ナンバンハコベ(南蛮繁縷)
ナデシコ科 ナンバンハコベ属
学名:Cucubalus baccifer var.japonicus

山地の日当たりのよい場所に生える多年草。
茎は細く蔓状に伸ばす。

和名の由来は、南蛮と付くから外来種かと思っていたら在来種であり、花の形が変わっていることから異国風=南蛮、葉が繁縷(ハコベ)に似ているところから南蛮繁縷(ナンバンハコベ)と名付けられたようです。
昔は変わったものは南蛮と付けていたんですかねぇ?

くじゅうに登り始めた頃、山と渓谷社から2000年発行の「花の山旅(10)九重山:藤田晴一さん著」を購入し、ルートはもちろんのこと、くじゅうに咲く花が載っていて参考にさせていただいていた本ですが、中でもナンバンハコベの花姿がとても変わってて、いつか見てみたいと思いつつも月日は流れ流れ忘れていたんですが、ひょんなトコで出逢えました♪
ホントに変わった花形をしていて、どれがホントの姿なんだか?な印象でしたね(笑)
南蛮と付けられるのもわかるような気がします(笑)

ナンバンハコベ

2008年8月16日 撮影 – くじゅう
いつか見たいと思っていた花で出逢えたときはとってもうれしいものです♪

ナンバンハコベ

2008年8月16日 撮影 – くじゅう
なので、いっぱい撮ります(笑)
でも、マクロレンズは持ってなかったんですよねぇ(泣)

ナンバンハコベ

2008年8月16日 撮影 – くじゅう
一体全体どれが正しい花姿なのか、わからないナンバンハコベ!

ナンバンハコベ

2008年8月16日 撮影 – くじゅう
これなんて、中から何か出てきそうな雰囲気(笑)

ナンバンハコベ

2008年8月16日 撮影 – くじゅう
これが一般的な形かなぁって感じですかねぇ?
中央より波平のような雌蕊がww

ナンバンハコベ

2008年8月16日 撮影 – くじゅう
実が丸っとデカイ!
そして、左横の花はマンテマっぽい。。

ナンバンハコベ

2008年8月16日 撮影 – くじゅう
多岐に茎を伸ばしたくさん咲いていたナンバンハコベでした♪

【撮影カメラ】PENTAX K20D

イワタバコ

イワタバコ(岩煙草)
イワタバコ科 イワタバコ属
学名:Conandron ramondioides

山地の湿った岩場に生える多年草。
イワタバコは山菜として食されるようですが、いまだ未体験(-ω-。)

和名の由来は、岩場に生え、タバコ(ナス科)の葉に似ていることから岩煙草(イワタバコ)と名付けられる。
タバコが非常に嫌いな僕には漢字で書くとちょっと嫌な気持ちになります。

イワタバコ

2008年8月2日 撮影 – くじゅう
イワタバコの花は下向きに咲きますが、大体が見上げるような位置なので、レンズを上に向けるだけで楽々撮れますw

イワタバコ

2008年8月2日 撮影 – くじゅう
花柄は大体長く伸ばしているので、葉と一緒に撮るには難しいです

イワタバコ

2008年8月2日 撮影 – くじゅう
割と日影な場所に多く見られるので、高感度に強い素子で撮りたいですね(;´Д`)

イワタバコ

2008年8月2日 撮影 – くじゅう
大きな岩にびっしりイワタバコが生えていたのでした

【撮影カメラ】PENTAX K20D

シャクジョウソウ

シャクジョウソウ(錫杖草)
イチヤクソウ科 シャクジョウソウ属
学名:Monotropa hypopithys

山地のやや暗い林下に生える多年草。
シャクジョウソウは葉緑素を持たない腐生植物でもあります。
ギンリョウソウも腐生植物で山中でよく見かけますが、シャクジョウソウは稀のようです。
また傷みやすいので、撮影タイミングが難しい野草のひとつかもしれません。

和名の由来は、花が下向きに多数つく姿を、修験道の法具のひとつである錫杖の遊環に見たてて、錫杖草(シャクジョウソウ)と名付けられる。

シャクジョウソウ

2008年8月2日 撮影 – 大分県
時期が違うけどギンリョウソウ?
いやよく見ると花がいっぱい付いている・・・ってことでシャクジョウソウでした(◔∀◔)

シャクジョウソウ

2008年8月2日 撮影 – 大分県
夏の昼の太陽は薄暗い森の中でも光を届けてくれますが、まぶしすぎてピント合わせが微妙でした(つД`)

シャクジョウソウ

2008年8月2日 撮影 – 大分県
光射さなければ大体こんな薄暗い場所に生えるようです。

シャクジョウソウ

2008年8月2日 撮影 – 大分県
昨年のものが残っていました。
果実がさく果で上を向く点がシャクジョウソウ属の特徴である上向きですねー。

【撮影カメラ】PENTAX K20D

ユウシュンラン

ユウシュンラン(祐舜蘭)
ラン科 キンラン属
学名:Cephalanthera erecta var. subaphylla

ギンランの変種とされる。

由来:植物学者の工藤祐舜の功績を称えてつけられたもの。


ユウシュンラン

2008年4月29日 撮影

ユウシュンラン

2006年5月6日 撮影
この日が初見のユウシュンランでした!

ユウシュンラン

2008年4月29日 撮影
こんなに集まって咲いてたのは今のところこの時だけでした

ユウシュンラン

2008年5月6日 撮影

フイリコミヤマスミレ

フイリコミヤマスミレ(斑入り小深山菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola maximowicziana

照葉樹林や杉林など、やや湿った場所に生えるコミヤマスミレは、花期がもっとも遅いスミレのひとつです。
スミレの中でも、薄暗い環境を好む傾向がありますが、やや日当たりのよい場所でも見ることができますね。
コミヤマスミレは、花も葉も毛があり、萼片が反り返り、萼片にも毛があるのが大きな特徴です。
花弁はやや細めです。
学名的には斑入りを別種としていませんが、今回アップする斑入りは自生でも葉がとても美しかったので、これだけ記録の意味も込めてアップします♪


フイリコミヤマスミレ

2008年4月28日 撮影 – 祖母山
斑入りの葉がとても美しいコミヤマスミレに出逢えました(◔∀◔)

フイリコミヤマスミレ

2008年4月28日 撮影 – 祖母山
まだ咲き始めでしたが、美しい葉だけでも撮影してて楽しい時でした♪

フイリコミヤマスミレ

2008年4月28日 撮影 – 祖母山
後にも先にも、こんなに美しい斑入りを見たのはこの時だけだったのです。。

この時歩いた、祖母山のコースの中でもロングコース…
下山の時間を考えると、かなり押しているんだけど、しばしこのフイリコミヤマスミレで気持ちを切り替えられたのでした。
でも、最後の最後はバテるんですが(;´Д`)
そして翌日4月29日は傾山の山開きへと・・・
ヘリから撮影された山開きの様子がテレビ西日本のニュースに流れたのだけど、なぜか山開き神事の中心ではなく僕らをバッチリ捉えられていたのでした・・・記念です(笑)

【撮影カメラ】Canon EOS 20D

アケボノスミレ

アケボノスミレ(曙菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola rossii

山地のやや乾き気味の草地に生えるスミレサイシンの仲間。
スミレの仲間としては、珍しい紅紫色をしていることから、曙の空を連想して曙菫(アケボノスミレ)の名がある。
アケボノスミレは花が先に咲いて、それから葉が展開される。
由布岳で見たアケボノスミレは、すでに葉が出始めていたけれど、まだまだ小さいものでした。

アケボノスミレ

2008年4月26日 撮影 – 由布岳
由布岳の登ってると、途中で初見のアケボノスミレに出逢いました♪
葉は伸び始めていましたが、やはり特徴通りあとから葉が展開するようですね

アケボノスミレ

2008年4月26日 撮影 – 由布岳
距は丸くぽてっとしててかわいい感じ♪

アケボノスミレ

2008年4月26日 撮影 – 由布岳
雌蕊はカマキリの頭形、花弁の側弁には毛がありました

アケボノスミレ

2008年4月27日 撮影 – 由布岳
翌日は由布岳の登山口近辺を散策・・・ここでもアケボノスミレに出逢えました♪

アケボノスミレ

2008年4月27日 撮影 – 由布岳
日影でもアケボノスミレの花色は目立ちますね♪

【撮影カメラ】Canon EOS 20D