シコクスミレ

シコクスミレ(四国菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola shikokiana Makino
別名:ハコネスミレ(箱根菫)

ブナ林の林床によく見られるが、冷温帯林の林床でも見ることのできる多年草。
シコクスミレはソハヤキ要素の植物のひとつ。

和名の由来は、四国で最初に発見されたことにより、四国菫(シコクスミレ)と名付けられる。
ま、単純に牧野先生が高知県出身だからと思われますが・・・

シコクスミレ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
本日の逢えたらいいな!メーンでしたが、今年も逢うことできました♪

シコクスミレ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
シコクスミの特徴である、ぷっくりと丸っこい距がかわいいです♪

シコクスミレ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
スミレの中では、花期が早めなので、まだ咲いててくれてよかったです♪(^ω^)

シコクスミレ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
ちょっと一華菫(キスミレの別名)っぽい立ち姿のシコクスミレ発見(^ω^)

シコクスミレ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
ほぼ終わり・・1週間後にはすべて葉っぱのみになっているかなぁ・・
また来年逢いましょー♪

シコクスミレの初見は祖母山・・それから毎年のように見ていましたが、大体ブナが生育するような林床下でみていたので、まさか福智山で見れるとは思ってもいなかったんですね。(2012年偶然福智山で発見!)
でも、よく調べると、冷涼で湿った場所であれば、照葉樹林や植樹帯でも観ることができるってことがわかり、さらに「福岡県レッドデータブック」にも、福智山とはっきり記載されていました(;・∀・)
今年は、おととし見つけた場所ではもちろん、別の場所でもシコクスミレの生育を確認できたのでした♪
ま、葉っぱだけで確認なので、スミレに詳しくないとわかんないかも(笑)

【撮影カメラ】PENTAX K-30

ソハヤキとは漢字で『襲速紀』と書きます。
・ソ:の国(そのくに)⇒九州山地
・ハヤ:吸瀬戸(はやすいせと)⇒四国山地
・キ:伊の国(きいのくに)⇒紀伊山地
の頭文字をとったもの。
ここを中心とする地域で見られる日本固有種の植物がソハヤキ要素の植物で、このシコクスミレもそれにあたります。

【福岡県レッドデータブック】絶滅危惧II類
北九州国定公園並びに、耶馬日田英彦山国定公園指定植物

ハシリドコロ

ハシリドコロ(走野老)
ナス科ハシリドコロ属
学名:Scopolia japonica Maxim.

学名に「japonica」とあるように日本固有種。
山地の谷に沿った斜面などに群生する多年草。

和名の由来、誤食すると幻覚を見たり、錯乱して走り回るところから「ハリシ」、根茎が山芋のようになるのでヤマノイモ科の「トコロ(野老)」をつけてハシリドコロ(走野老)。
毒草ではあるけど薬草でもあり、乱獲された地域もあるとか・・・

ハシリドコロ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
ハシリドコロは葉の下に隠れるように咲くため、上からでは気づきにくい花です。

ハシリドコロ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
4月末ともなると、すでに花期終盤‥
それでも、観ることができてよかった♪

ハシリドコロ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
たまに、葉の上に乗っかるように咲いているのもあります(^ω^)

【撮影カメラ】PENTAX K-30
【福岡県レッドデータブック】準絶滅危惧

ニリンソウ

ニリンソウ(二輪草)
キンポウゲ科 イチリンソウ属
学名:Anemone flaccida

山地に生える多年草。
毒草であるキンポウゲ科の植物の中で、食用できる山菜ですが、毎年同じキンポウゲ科のトリカブトと間違えてニュースになることがありますよね。。。しかし、ほとんどが保護区域内の生育であり、そういった場所では採取はしないようにしてください。

和名の由来は、1本の茎から、花を二輪つけることから二輪草(ニリンソウ)と名付けられる。
ただし、必ずしも二輪つけるわけではなく、一輪だったり、たまに三輪だったりします。

ニリンソウ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
今年はたくさん咲いているニリンソウに出逢えることができました♪

ニリンソウ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
ここのニリンソウは山に登らないと見ることのできないんです♪
ほとんどの登山者がここへ立ち寄りニリンソウの写真を撮っています。

ニリンソウ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
上から種が流れたのか、はたまた逆なのか、沢沿いでもニリンソウは咲いています。

ニリンソウ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
天気がよく、ニリンソウの花にたっぷり光が当たっていたので、ローアングル撮影。
呼吸を止め、変な体勢で撮影するので、結構キツイw

【撮影カメラ】PENTAX K-30

ヒメナベワリ

ヒメナベワリ(姫舐割)
ビャクブ科 ナベワリ属
学名:Croomia japonica Miq.

山地の林内や林縁に生える多年草。

和名の由来は、毒草なため、舐めると下が割れるようだからと「舐め割り」が転じてナベワリと呼ぶようになる。
ナベワリに似て小さいので姫舐割(ヒメナベワリ)と名付けられる。
ちなみに大体読みが変わっても漢字はそのままだったりすることが多い。
だから、漢字を読むとヒメナメワリですよね(;・∀・)

ヒメナベワリ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
今日のお目当てはこのヒメナベワリの花。。
ちょっと早いかなぁと思いつつも1輪ずつ咲いているが2株観れました♪

ヒメナベワリ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
花被片が4枚・・上からの撮影でわかる花でした

ヒメナベワリ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
一度逃げた光が、他の方と話をしている間にもう一度やってきたので、ちょっと撮り方を変えて撮影♪

ヒメナベワリ

2014年4月26日 撮影 – 福智山
もう一株の花は葯がまだ朱色をしていたのですが、1時間くらい待ってても結局花には光射さずでした(つД`)

撮影には光待ちで、しばらく居たんですが、ほとんどの方が花があるとは気づかずでした。
待っている間に、他の野草の葉っぱを見つけて、来年の課題となりましたけど(。-‘ω-)めもです

【撮影カメラ】PENTAX K-30
【福岡県レッドデータブック】絶滅危惧II類
北九州国定公園並びに、耶馬日田英彦山国定公園指定植物

リュウキュウコザクラ

リュウキュウコザクラ(琉球小桜)
サクラソウ科 トチナイソウ属
学名:Androsace umbellata (Lour.) Merr.

草地に生える一年草または越年草。
琉球産ですが、ここは北九州市…どうも工事した際に持ち込まれた土砂が沖縄からだったとかとかで、種が紛れ込んでいたようです。
定期的に草刈りを行ってくれているようで、生育地が保たれています。

和名の由来は、琉球産の小型のサクラソウであることから、琉球小桜(リュウキュウコザクラ)と名が付く。
どれだけ小型かというと、草丈は高くても10cm未満で、花の大きさは5mm前後なのです(。-`ω-)ちいさいのだ


リュウキュウコザクラ

2014年4月11日 撮影 – 小倉南区
こうして撮るとサクラソウっぽいですよね・・バックの葉はヨモギです

リュウキュウコザクラ

2014年4月11日 撮影 – 小倉南区
咲きたては白くて、だんだんと縁がピンクになっていくようです。
ちょっとの風でもゆらゆらですが、こだわりのピント位置は、花の中のシベです( • ̀ω•́ )✧

リュウキュウコザクラ

2014年4月11日 撮影 – 小倉南区
今年はちょっと多め?というか、増えているのかもしれませんね

リュウキュウコザクラ

2014年4月11日 撮影 – 小倉南区
ギリギリローアングルでの撮影・・・
まだまだ蕾はたくさんです

リュウキュウコザクラ

2014年4月11日 撮影 – 小倉南区
小さな小さなリュウキュウコザクラ・・・
いつまでも残してほしいものですね・・・

【撮影カメラ】PENTAX K-30

【福岡県レッドデータブック】絶滅危惧IA類 (Critically Endangered, CR) – ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
選定理由:福岡県内における生育地は一箇所であるため、環境維持が行われなくなると消滅する可能性がある。
『※玄海国定公園指定植物』

アカネスミレ

アカネスミレ(茜菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola phalacrocarpa

日当たりの良い丘陵地などでよく見かけるアカネスミレです。
全体的に毛があり、距にまで毛があるのが特徴。


アカネスミレ

2014年4月11日 撮影
アカネスミレは時として毬状にたくさん花をつけている♪

アカネスミレ

2014年4月11日 撮影
登山道脇に咲いてたアカネスミレ…手前の一輪がこっちを向いてたので、撮影♪

アカネスミレ

2014年4月11日 撮影
野焼き後の丘陵地にたくさんのアカネスミレでした♪


毛深いアカネスミレですが、まったく無毛のものもあるらしい。。。
無毛になると、名前はオカスミレとなるのですが(;・∀・)

【撮影カメラ】PENTAX K-30

ホタルカズラ

ホタルカズラ(蛍蔓)
ムラサキ科 ムラサキ属
学名:Buglossoides zollingeri (DC.) Johnston

日当たりの良い山地、草地に生える多年草。

和名の由来は、夜になると花が光るから蛍蔓(ホタルカズラ)と名が付いたようですが、夜に見たことないので、果たしてどうなんでしょうねぇ? 光る条件とかもあるのかも???


ホタルカズラ

2014年4月11日 撮影
曇ってても、この瑠璃色の星は目立ちますね♪

ホタルカズラ

2014年4月11日 撮影
開きはじめは赤みを帯びています。

【撮影カメラ】PENTAX K-30

チョウジガマズミ(2014)

チョウジガマズミ(丁子莢迷)
スイカズラ科 ガマズミ属
学名:Viburnum carlesii Hemsl. var. bitchiuense (Makino) Nakai

石灰岩地に生える落葉性低木。

和名の由来は花姿や香りがフトモモ科の丁子(チョウジ)に似ることから。
※丁子(チョウジ)は香辛料で使われるクローブのこと。


チョウジガマズミ(2014)

2014年4月11日 撮影
今年もさわやかなチョウジガマズミの香りをかぐことができました♪

チョウジガマズミ(2014)

2014年4月11日 撮影
蕾がクローブっぽいですねー

チョウジガマズミ(2014)

2014年4月11日 撮影
全体的にはまだ5~6分咲きってとこでしょうか?

チョウジガマズミの初見は2005年…9年経って、周辺がちょいと藪化が進んでいるのが気になるところ(;´Д`)
チョウジガマズミの本体自体はしっかりとした樹に育っているのですが・・・

【撮影カメラ】PENTAX K-30

【福岡県レッドデータブック】絶滅危惧II類(Vulnerable, VU) – 絶滅の危険が増大している種
種の概要:主に岩礫地に生育する低木性の落葉広葉樹。近年は数箇所の石灰岩地で生育が確認されているだけである。

ナガバノタチツボスミレ

ナガバノタチツボスミレ(長葉の立坪菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola ovato-oblonga


ナガバノタチツボスミレ

2014年4月11日 撮影
スミレを見てしまうとガマンできずに撮ってしまいます

ナガバノタチツボスミレ

2014年4月11日 撮影
色濃い花色に惹かれてついついカメラを向けてします(;・∀・)

2枚目の写真を見てもらうとわかりますが、右側に地上茎が出ているのがわかりますよね。
タチツボスミレ類は地上茎のある代表的なグループです。

【撮影カメラ】PENTAX K-30

コスミレ

コスミレ(小菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola japonica


コスミレ

2014年4月11日 撮影
すぐ近くにはアカネスミレがたくさん同じような感じで咲いており、このひと株だけ違っていたので撮影。。こんなに花付きがいいのは初めてのコスミレでした!

コスミレは生育環境で変化が激しく、判断に悩むスミレのひとつです。。
同定できないままのスミレは多数あります(;´Д`)

【撮影カメラ】PENTAX K-30